田子ノ浦部屋の兄弟力士がともに初日からの連勝を10に伸ばした。

 兄弟子の新横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)は、関脇玉鷲(32=片男波)を右から張って左を差し寄り切った。

 弟弟子の関脇高安(27=田子ノ浦)は、前頭2枚目貴ノ岩(27=貴乃花)の立ち合いの変化にも動じずはたき込んだ。

 横綱鶴竜(31=井筒)は、前頭4枚目嘉風(35=尾車)に寄り切られて3敗目を喫した。

 横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)は同5枚目遠藤(26=追手風)をはたき込んで7勝3敗とした。

 大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、小結正代(25=時津風)を上手投げで下し1敗を守った。

 関脇琴奨菊(33=佐渡ヶ嶽)は、前頭筆頭の豪風(37=尾車)を右からの小手投げで下して7勝目を挙げ、大関復帰まであと3勝とした。

 新入幕の前頭12枚目宇良(24=木瀬)は、同15枚目千代鳳(25=九重)を押し出して5勝5敗の五分に戻した。

 10日目を終えて勝ちっ放しは稀勢の里、高安の2人、1敗で照ノ富士、前頭10枚目栃煌山(31=春日野)が続いている。