幕尻の東前頭16枚目の錦木(26=伊勢ノ海)が4勝8敗と負け越して、来場所の十両陥落が決定的となった。

 06年春場所初土俵の同期生で、東前頭10枚目の栃ノ心(29=春日野)との一番。1度目の仕切りで相手が左に変わってきたが、呼吸が合わずに立てなかった。相手の策が露呈する形となり「2回目はないだろう」とぶつかっていった。だが、最後はすくい投げに屈して8敗目を喫した。

 栃ノ心も7敗と追い込まれていただけに「向こうも意地でも勝ちたかったんですね。飛んできた理由が分かる」とした上で「十両に落ちるのは確定したけど、できるだけ残りを勝って、来場所は1場所で戻れる番付で取りたい」と自分に言い聞かせるように話した。