高安は日馬富士のスピードに翻弄(ほんろう)されて2敗に後退した。

 朝は「大事な一番には変わりない。でも、大事と思わず、自分のベストを尽くすだけ」と話していたが、横綱に前まわしを引きつけられて左足をすくわれた。横綱戦は2連敗。たたきつけられた土俵でしばらく顔を上げられず、支度部屋では唇をかみしめていた。