横綱鶴竜(31=井筒)は取組後、支度部屋の風呂から上がると、優勝決定戦をテレビで観戦した。

 稀勢の里の歴史的な逆転優勝を目の当たりにして「横綱の意地を見せたと思う。刺激になった」と鼓舞された様子だった。

 千秋楽は日馬富士を寄り切り、前日の稀勢の里戦に続いて横綱同士の対戦を制した。

 それでも10勝5敗と不完全燃焼の場所となった。「(白星を)取りこぼしたところが良くなかった」と肩を落とした。