新横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)の地元、茨城県牛久市の市役所ではパブリックビューイングが行われ、応援に駆け付けた住民ら約120人が大逆転劇の感動を分かち合った。優勝が決まった瞬間は一斉に立ち上がって喜びを爆発させ、目に涙を浮かべる人も。「勝つと信じていた」「日本のヒーローだ」。たたえる声がやまなかった。

 市役所では2階ロビーに大型テレビを設置。「茨城の星」と描かれた横断幕が掲げられ、住民らは「絶対勝てる」などと言い聞かせ合いながら取組を見つめた。優勝を信じ、うちわを自作してきた無職斉藤哲司さん(71)は「けがをしていても真っ向勝負。これでこそ横綱だ」と興奮を抑えきれない様子だった。

 牛久市の根本洋治市長は横綱初優勝を受け「再び日本国中に感動と喜びを与えてくれた。ありがとう、おめでとう」とのコメントを出した。