大相撲の元大関琴欧洲(34)の鳴戸親方が佐渡ケ嶽部屋から独立して興した鳴戸部屋の部屋開きが1日、東京都墨田区で行われ、佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)や琴奨菊ら約100人が新たな門出を祝福した。

 現住居は仮住まいで、2年後には同区内に部屋を新築するという。ブルガリア出身で欧州から初の師匠となった鳴戸親方は「私を超える弟子を育てたい」と、将来の横綱育成を夢見た。

 その候補者の1人も夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査を受検する。ブルガリア国内でレスリングのジュニア王者に輝いたベンチスラフ・カツァロフ(20)。195センチ、133キロの体格を持つ。ほかに序二段琴小林ら3人の弟子と出発した師匠は「経験、苦労、勉強したことがたくさんある。19歳で日本に来て、私の心は日本人。日本の心で指導していく」と意気込んでいた。