大相撲の春巡業は8日、神奈川県藤沢市内で行われ、幕内のトーナメントでは35歳の嘉風(尾車)が優勝した。

 初戦から関脇高安、幕内逸ノ城に勝ち、準決勝では横綱鶴竜を撃破。「横綱に勝って、決勝で負けたら…とかネガティブな感情も出たけど、それも受け入れてしっかり相撲を取ろうと思った」と、決勝で貴ノ岩を寄り切った。「トーナメントで優勝したのは久しぶり。(日体大時代の)大学のとき以来です」と懐かしんだ。

 優勝賞金の使い道については、良き父親らしき顔が…。2日に行われた伊勢神宮の土俵入りでは長男凌聖(りょうせい)くんと土俵入り。その際、最後まで大泣きしていた昨年と違い、今年は急に「やる!」と「おりこうさんになった」(嘉風)という。そこで「ご褒美に何か買ってあげるね」と約束していたこともあって「おもちゃを買ってあげます」とあらためて約束していた。