大相撲夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)の主役は俺だ。春巡業を休場していた横綱白鵬(32=宮城野)が17日、東京・靖国神社で行われた奉納大相撲で巡業に参加した。右太ももと右足裏の負傷で春場所を途中休場してから、公の場に姿を現したのは初めて。横綱土俵入りでは、復帰を待ち望んでいた約8000人の観客から歓声と拍手が湧き上がった。「思っていたより声援があった。待っていてくれてたんだな」と笑顔を見せた。

 場所後はモンゴルに帰国してリハビリを行った。初めてヨガや食事療法を取り入れたといい「自分なりに取り組んでリハビリできた。良くなっている」と復調をアピール。春場所での稀勢の里の逆転優勝に「横綱の責任を果たしてくれた」と感心し「次は自分の番という気持ち」と、6場所ぶり38度目の優勝に向けて気持ちを高ぶらせた。