アーティスト力士が誕生する。日体大相撲部を3月に卒業した南友太(22)が26日、都内の同大で尾車部屋への入門会見を開いた。

 生後3カ月で、母乳だけで体重10キロを超え、現在は180センチ、165キロ。神奈川・向の岡工高から始めた相撲では、昨年の全日本大学選抜宇和島大会を制した。そんな南は小学生からピアノを習い、母校の小学校で運動会の音楽を作曲。今も使われているという。ピアニストのリチャード・クレイダーマンを好み、音大への勧めもある中で「お相撲さんは格好良いなと思った」とプロ入りを選んだ。

 この日は師匠の尾車親方(元大関琴風)が還暦を迎え、「親方に立派な姿を見せられるように頑張りたい」と誓った。夏場所(5月14日初日、東京・国技館)の新弟子検査を受検する。