大相撲夏場所(14日初日、東京・両国国技館)で、昨年夏場所以来の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)が4日、都内の宮城野部屋で精力的な稽古を行い汗を流した。

 格下相手とはいえ幕内の石浦、十両山口と幕下力士3人を相手に、気迫のこもった連続23番。踏ん張りを確認しながら寄り切られたりした相撲も含め、18勝5敗でビッショリと汗を流した。

 2日前には右肩の違和感を明かしたが、前日の横審稽古総見では正代ら若手3人を相手に9連勝。そしてこの日も、重量感とスピードを感じさせる内容で、まずは不安がないことを示した。スタミナ面も確かめたかったようで「(息が)上がるか上がらないか確かめたかったけど、上がらなかった。2人(関取の石浦と山口)をバテさせたね」と笑顔で稽古を振り返った。

 右肩は「上げる時に」(白鵬)痛みがあるようだが「まあ多少の痛みは克服しながらやりました」と、こちらも大事には至らない様子。寄る年波とともに、体と相談しながらの調整に変わってきた。「先場所も場所前は良かったけど、直前になって痛みが出た。まあ勉強、勉強。痛めたら予防する。これからだよ」と、余裕の表情を漂わせた。

 午後は、東京・練馬区内で開催された母国・モンゴルの春祭り「ハワリンバヤル2017」に今年もゲストで出席。関係者らと交流し、リラックスした表情で英気を養っていた。