大関取りの関脇高安(27=田子ノ浦)が、遠藤を寄り切って無傷の5連勝で前半戦を滑り出した。

 大関昇進の目安となる直近3場所33勝へ、初場所(11勝)と春場所(12勝)で23勝を挙げている高安は、この日の5連勝であと5勝と迫り、大関の座へまた1歩近づいた。

 高安は対戦成績で5勝6敗とリードされていたとは思えないほどの完勝で、力強い寄り身が遠藤のうまさを封じた。

 立ち合いのかち上げからすかさず前進し、左四つ。高安は右上手こそ引けなかったが「しっかりと右から絞って、手順よく前に出た」と言うように、右おっつけ一本で相手の腰を浮かせた。貫禄十分の取り口で5連勝とし「これからも前向きな相撲を取っていく」と大関とりに意気込んだ。