全勝の横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)に土がつき、無傷の横綱白鵬(32=宮城野)が単独トップに立った。

 まだ4日の土俵を残し、差もわずか「1」。それでも八角理事長(元横綱北勝海)は「1差のリードですが」という報道陣の問いかけに「だいぶ有利。それ(1差)以上だ」と、数字以上の重みと読み「気持ちの面で余裕がでる。1つ負けても(決定戦)というね」と続けた。37度優勝の実績からくる経験値、過去の対戦成績(白鵬の34勝21敗)などから、白鵬有利とみた。

 またこの日、幕内後半戦の審判長を務めた審判部の山科副部長(元小結大錦)も「白鵬が有利になったね。断然ね」と強調。「余裕が出てくるんじゃないかな、1番(1差)で」と続けた。優勝パターンを熟知している白鵬の、逃げ切りを推測するようだった。