7戦全勝同士による優勝決定戦に持ち込まれた序二段は、東67枚目の美浜海(20=玉ノ井)が、東33枚目の露草(22=大嶽)を押し出しで破り、優勝を決めた。入門から丸5年で、これまで1番相撲からは4連勝が最高で、もちろん初の各段優勝となった。

昨年4月の稽古中に、相手の頭がぶつかり右目の眼窩(がんか)内壁を骨折。2場所連続で全休し、番付外に落ちたが、同年11月の九州場所から再び番付に載り序ノ口へ。今場所の快進撃につなげた。

 千葉市美浜区の真砂中で同学年だった津軽海(今場所は西三段目35枚目で5勝2敗)が、12年春場所に玉ノ井部屋へ入門。その親友の誘いに「興味本位でとりあえず、やるだけやってみよう」と1場所遅れて12年夏場所で初土俵を踏んだ。目標とする力士は「体が大きいわけではないのに大関まで上がったのはすごい」と師匠で元大関栃東の玉ノ井親方。初めての三段目昇進が確実な来場所に向け、再び猛稽古を行う。