横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が31日、都内のホテルで行われた弟弟子高安の、大関昇進伝達式に出席した。

 1月に行った自身の横綱昇進伝達式では、口上を述べる際にかんでしまい「控室で『俺みたいにかむなよ』とは言いました」とアドバイスを送ったという。そのおかげか、高安が見事に口上を述べる姿を見て「素晴らしいんじゃないかな。俺はかんでしまったからね。反面教師でね」と笑顔を見せた。

 以前から、高安を大関に昇進させると公言しており「本当にこんなにうれしいことはないですね」と感慨深げに話し「もう1つ上がありますからね。一緒に目指して頑張っていきたい」と自分と同じ地位の横綱に、引っ張り上げる目標を立てた。夏場所を休場の原因となった、左上腕付近の負傷の具合を聞かれると「僕はいいんじゃないかな、今日は」と話した。