大相撲の二所ノ関一門の連合稽古が1日、名古屋市天白区の二所ノ関部屋で行われ、横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)は小結嘉風に2勝7敗と苦戦した。

 前日同様に差し手の左を封じられ、腰高で寄り切れず、反対に回り込まれる場面が目立った。最後は負傷を抱える左上腕付近を痛めたような声を上げて、自ら稽古を切り上げた。

 痛みについては言葉を濁して「まあ、こんなものじゃないか。少しのことだけど、歯車が狂ってくると良くない。しっかり稽古するだけです」と渋い表情で話した。

 見守った相撲解説者の北の富士勝昭氏(元横綱)は「どうなったんだか、オレが聞きたいよ。期待してきたが、治っていないんだなぁ。左が使えていない。またやったのなら心配だ。休まないだろうが、楽観はできない。期待よりも心配の方が大きいよ」と不安を隠せなかった。