2場所連続優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)が3日、五輪選手に胸を出した。名古屋市内の宮城野部屋で行われた朝稽古に、リオデジャネイロ五輪柔道男子100キロ超級銀メダルの原沢久喜(日本中央競馬会)ら4選手が参加。四股、テッポウ、すり足など相撲の基礎運動を共にして汗を流した。

 ぶつかり稽古では原沢に胸を出し、軽々と持ち上げて土俵の外に出した。その後も力自慢の重量級の選手らを、次々と受け止めては押し返した。原沢は「人生で初めてあんなに軽々と持ち上げられた」と驚きの表情。100キロ級のウルフ・アロンも「半端じゃなかった」と白鵬の体の大きさ、動きのキレに目を見開いた。白鵬は「お互いにいい経験になる。大記録がかかっている場所前に元気をもらった」と感謝。魁皇の歴代最多通算1047勝の更新に向けて、世界で戦う選手から良い刺激をもらった。