東前頭筆頭正代(25=時津風)が、再びネガティブを“発症”させてしまった。

 4日、横綱白鵬が愛知・犬山市の時津風部屋に出稽古に訪れて、指名を受けて三番稽古を行った。15番取ってわずか1勝。力なく寄り切られた時には、活を入れられるようにダメ押しをもらう場面もあった。その後のぶつかり稽古でも、押せなくなると転がされ、何度もやり直しをさせられた。あまりのつらさに、表情は常にゆがみっぱなし。「あ~」とうなると「あ~って言うな」と注意を受けた。

 稽古を終えても表情はさえなかった。報道陣に手応えを問われるも「あったらいいんですけどね。ないです」とぽつり。前夜には白鵬が出稽古に来るのは知らされていて「昨日は普通だったけど、朝起きたら(緊張が)すごかった」と稽古前からプレッシャーを感じていた。「仮にですけど、横綱になってもかわいがられるんじゃないですかね…。最近はネガティブじゃなかったんですけどね」と最後までしょんぼりとしていた。