大相撲の新大関高安(27=田子ノ浦)に強力な援軍が届いた。愛知県長久手市の田子ノ浦部屋に4日、本名のしこ名「高安」のルーツでもある大阪府八尾市から「高安さくら商店街」の一行が訪問。特製座布団と、自身がモデルの「高安大関ツイッペ」と呼ばれる特製パンが贈られた。名古屋場所(9日初日、愛知県体育館)から着ける新しい黒色の締め込みも初披露し、気合が高まってきた。

 自身がモチーフのパンを見た高安は、思わず笑みをこぼした。稀勢の里も「チョコの胸毛がおいしそうだね」と笑った。特製座布団とともに贈られた、特製菓子パンの「高安大関ツイッペ」。これらは自身の姓のルーツでもある大阪府八尾市から届けられた。

 「高安」のルーツは旧高安村(現八尾市)にあるとされ「高安一族は、そこの武家に仕えていたそう」(高安)。現在も地名は残り、近鉄高安駅西側の「高安さくら商店街」は今や、高安の応援一色だった。

 そこで、ふとん店を営む増井保彦さんが「連絡したら、快くつくらせていただけた」と座布団を、横綱の分とともに製作。パン屋「コパン」がメロンパンの生地でまわしとまげを表現し、チョコで目鼻や特徴的な胸毛を描いた菓子パン(200円)も届けた。「高安」で共通する人たちがつながった瞬間だった。