星1つの差で白鵬を追っていた前頭8枚目碧山(31=春日野)の優勝はならなかった。小結嘉風(35=尾車)をはたき込んで13勝2敗とし吉報を待ったが、本割の結びの一番で白鵬が優勝を決めたため今場所、夢の賜杯を抱くことはなかった。

 支度部屋で優勝決定戦に備えていた碧山は「あと1歩だった。(嘉風戦は)集中して自分の相撲で勝たないといけないと思っていた。その後、待っていたけど残念だった。もう一番取りたかった」と悔しさをにじませた。

 それでも堂々の13勝。新入幕以来となる敢闘賞も受賞し「膝を曲げて前に出たし、四つになっても前に出た。奥さんも毎日応援してくれた。ありがとうございます」と新婚の愛妻に感謝しきりだった。