横綱白鵬(32=宮城野)が、2場所連続39度目の優勝を決めた。1差に迫っていた平幕碧山が勝ったため、結びの一番で横綱日馬富士に敗れれば優勝決定戦にもつれ込むところだったが、1分9秒5の長い相撲を制して賜杯を手にした。

 -どんな思いで土俵に上がったのか

 11日目で負けたけど良い流れでこれた。もう一番あるという気持ちで上がりました。

 -15日間を振り返って

 名古屋場所が今回、60回記念大会ということもありまして、実は、昭和33年にここで初代若乃花が優勝しました。若乃花さんと私、実は縁がありまして。26年前に、相撲のルーツということでモンゴルを訪ねられたんですね。私の父と対談しまして。その頃私は6歳で、若乃花関からお菓子をいただいたんです。それがなんと「うまい棒」だったという。その記念すべき名古屋で大記録を達成できて、縁を感じております。

 -魁皇の1047勝を超えた

 魁皇関の1047勝というのがありましたけど、同じ横綱として千代の富士関の1045勝というのは、名古屋場所前から目標にしていた。その両方を達成できて、本当に、みなさんにお見せすることができて幸せだと思ってます。

 -今場所は若手の活躍があった

 ようやく出てきたかな。ようやく、ですよ。もっと早く出てきてもおかしくなかった。

 -今後の目標は

 ふるさとに帰って休みたいと思うけど、今頭にあるのは幕内1000勝で頑張りたいと思います。