日本相撲協会の玉ノ井巡業部副部長(元大関栃東)は26日、大相撲名古屋場所を途中休場した横綱稀勢の里が30日から始まる夏巡業に当面は参加しないことを明らかにした。肘などに慢性的な痛みを抱える横綱日馬富士や、いずれも名古屋場所を途中から休んだ横綱鶴竜、大関照ノ富士、平幕遠藤らも巡業の初日から休場。

 稀勢の里は左上腕付近の負傷の回復が遅れていることに加え、名古屋場所5日目の勢戦で左足首を痛め、2場所連続で休場した。巡業の途中から参加する可能性について、師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は「巡業に出るなら体を慣らさないといけない。状況次第」と話すにとどめた。