大相撲の人気力士の宇良(25=木瀬)が31日、滋賀・草津巡業後に夏巡業から離脱した。玉ノ井巡業副部長(元大関栃東)は「右膝の外側靱帯(じんたい)を痛めている。歩くのも引きずっていたからね。(全治)1カ月かな。今は無理して出る時期ではない。すぐ東京場所も来るから治すのが最優先でしょう」と説明した。宇良は「元気な相撲を見せられない。お客さんに大丈夫かと気を使われて見られるのは良くない」と話した。

 自己最高位で臨んだ名古屋場所は、横綱日馬富士戦で初金星を獲得する活躍を見せた。ただ2横綱2大関と対戦した代償は大きく、膝を痛めたのは初という。「それだけ体が追いついていないということかな。体に負担がかかっている。もっと強い体作りをしないといけない。来場所いい相撲を取れるように頑張りたい」と秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)へ向けて、治療とトレーニングに専念する。