右足負傷で7月の大相撲名古屋場所を4日目から途中休場した横綱鶴竜(32=井筒)が22日、両国国技館を訪れ、健康診断を受けた。

 鶴竜が公の前に姿を見せるのは、同場所の途中休場を決めた際、取材対応した7月12日以来のこと。8月に入り、稽古場に下りられるようになり、当初は四股踏みから始め、現状ではすり足や踏み込みの動作を確認しているという。それでも「ようやく普通に歩けるようになった。100%ではない」と話すように、まだ患部には重心をかけたりする際に、痛みや腫れるような感覚があるという。

 名古屋場所で途中休場を決めた際、師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は、次に出場する場所は進退をかけた土俵であることを明言している。秋場所(9月10日初日、両国国技館)出場は微妙な状況で、鶴竜は「今はハッキリは言えない。精いっぱい治すこと」と明言を避けた。それでも23日に東京・台場で開催される巡業から、夏巡業に合流し、土俵復帰出来るか否かの可能性を探る。