大相撲の元横綱大鵬(故人)の孫で元関脇貴闘力の三男、納谷幸之介(17=埼玉栄高3年)が、大鵬道場の大嶽部屋へ入門し、11月の九州場所で初土俵を踏むことになった。

 埼玉栄高相撲部の山田道紀監督が23日、東京・お台場での大相撲夏巡業の会場で「あくまで予定」としながら、10月の愛媛国体後に入門すると明かした。

 この日の巡業では埼玉栄と幕下力士による対抗戦が行われ、納谷は3番目に登場。190センチ、160キロの恵まれた体格で、21歳の有望株、貴健斗(貴乃花)を攻め立てて寄り切りで破ってチームの勝利に貢献した。「すごくいい経験になった。前に出ることだけを考えた。しっかりやれば出来るんだなと思った」と手応えを口にした。

 山田監督によると納谷は「教え子の中でも3本指に入る努力家。人の3倍は努力する。こっちが止めないといつまでも稽古をやる」と稽古の虫。「花相撲とはいえ、勝ったことは彼にとっていいことになった」と感心し「まずは関取を目指して欲しい」と期待をかけた。