大相撲の大関高安(27=田子ノ浦)の大関昇進披露宴が2日、都内のホテルで開かれ、兄弟子の横綱稀勢の里(31)も「うれしいですよね」と笑顔で祝福した。

 夏場所後の伝達式でも満面の笑みを見せていた稀勢の里。「身内が上がって、うれしくない人っているのかな。そういう気持ちじゃない?」とにこにこ顔で「(横綱昇進披露宴を)もう1回できるように、切磋琢磨(せっさたくま)してやっていきたい。やれるべきことを僕もやりたいし、少しでも力になれるように。お互い強くなっていけばいい。自分も負けないように、早く土俵に戻れるようにやりたい」と祝福した。

 入門時から見てきた高安について「彼には悪いけど、正直(大関になるとは)思っていなかったこともありました」と笑わせたが「随分、努力していた。努力すれば花開くと目の前で見て、いい勉強になりますよ」とたたえて「今年に入ってから、ちょっと(昇進が)あるんじゃないかと思っていました。見違えるほど変わった。馬力を感じた。ちょっとこれは違うなと思ったら、早かったですね」と驚いた。

 弟弟子のこととなると、冗舌になる横綱。インタビューを終えると「自分のこと以外なら、しゃべれるな」と周囲を笑わせていた。