大相撲秋場所(10日初日、東京・両国国技館)に向けて二所ノ関一門の連合稽古が5日、東京・江東区の尾車部屋で行われ、一門外の出羽海一門から出稽古に訪れた大関豪栄道(31=境川)が大関高安(27=田子ノ浦)と三番稽古を行った。

 立ち合いの角度や圧力に意識を置いて挑み、馬力のある高安に7勝4敗。「いい立ち合いもできた。その立ち合いをやるだけ。ある程度、状態は仕上がった」と満足げだった。

 史上初の、かど番から全勝優勝を果たした昨年秋場所から1年。再びかど番で臨む。「優勝してから結果が伴っていない。最近、活躍できていないので、目立つように頑張りたい。やっぱり勝たないとダメだ」と目標を高く持った。

 一方の高安は「内容が良くない。攻め手が足りない。後手に回っている。ダメですね」とため息交じり。それでも、熱のこもった2人の稽古に、見守った尾車親方(元大関琴風)は「いい稽古をしていた。(2人とも)優勝を狙えるよ」と評していた。