新十両で西13枚目・矢後(23=尾車)の連勝が「3」で止まった。4勝5敗と星を盛り返して迎えたこの日、東十両10枚目の大砂嵐(25=大嶽)と対戦。寄り切りで敗れ、4勝6敗と黒星2つ先行となった。

 強烈な“洗礼”にも、ひるまなかった。大砂嵐のおはこともいえる、立ち合い右からのかちあげを左アゴに受けた。それは織り込み済みで「圧力で勝っていたので前に出られた」と、ダメージは受けなかった。ただ、左四つに組み止めながら、相手に与えた右上手を自分は取れず、不自由な体勢に。相手の寄りを、何度か下手投げで振りながらこらえたが、腰を密着させながらの寄りに、最後は逆転しようと下手投げを打った際に右足が土俵を割ってしまった。

 幕内上位の経験のある実力者に、胸を合わされ力の差を痛感させられた。「もっと上手を取りに行きながら前に出られれば良かった。そこは反省です」と、黒星と引き換えに課題も頭にたたき込まれた。残すは終盤5日。十両残留に3番はほしいが、要らぬ星勘定は抜きに自分の相撲を取りきる。