元関脇で西幕下17枚目の豊ノ島(34=時津風)が、既に勝ち越しを決めて臨んだ6番相撲で敗れ、4勝2敗となった。

 幕下陥落2場所目で同11枚目の旭日松(28=友綱)と対戦。突き押しの応酬から、まわしを狙った豊ノ島だったが、相手も俊敏な動きで引くなど、距離をとって応戦。赤房下で俵を背に、体を開き右から突いて逆転しようとした豊ノ島だったが、正面に体を置かれたまま押し出された。

 やや立ち遅れた感のあった立ち合いから「受けすぎたかな。下がるのは良くない」と豊ノ島。勝ち越したことで来場所は、7戦全勝なら関取復帰できる幕下15枚目以内は確実。「勝ち越したことで一つ、気持ちがね…。何と言ったらいいか、考えすぎたかな…」と反省の弁が口を突いて出た。残りは最後の7番相撲。4勝止まりでも5勝に伸ばしても、来場所の「関取復帰条件」はほぼ変わりないが、ここは有終の美を飾り、いいイメージで11月の決戦地・博多に乗り込みたいところ。「最後の一番、しっかり締めくくりたい」と引き締めた。