大関豪栄道(31=境川)がまさかの2敗目を喫した。東前頭4枚目松鳳山との対戦で、立ち合いがつっかけられる形で2度合わず、3度目に立ったものの、押し切れず、はたききれず、最後は逆にはたき込まれた。2日目からの連勝が10で止まった。

 後続の3敗力士、千代大龍、貴ノ岩、朝乃山がそろって負けて、リードが2差から3差に広がったかに思えた直後の黒星だ。勝てば、13日目の貴景勝戦の白星で昨年秋場所以来2度目の優勝の流れを作れた。自力優勝条件は残り3日で2勝と、有利な状況に変わりはない。しかし、仮に2敗して11勝4敗となれば、優勝決定戦にもつれ込むことが濃厚だ。

 この日を終えて、優勝争いは2敗の豪栄道、後続の4敗は10人。豪栄道は「しっかり当たらないとダメやね」と痛恨の一番を振り返った後「自分の相撲をとることだけを心掛けます」「気合入れてやるだけやね」と自分に言い聞かせるように話していた。