序二段は鳴滝(18=伊勢ノ海、京都市右京区出身)が“待機V”を果たした。

 6戦全勝同士の対戦で、北洋山(立浪)を突き落としで破り7連勝。もう1人の全勝だった徳田(武蔵川)が、三段目で6戦全勝だった満津田(峰崎)に敗れたため、優勝が転がり込んできた。

 7連勝を決めた後、まだ優勝が決まらないうちに行われた報道対応では「この2場所、ずっと情けない相撲が続いていたので、うれしいです」と全勝で終えたことを喜んだ。今年1月の初場所。6勝1敗で序ノ口の優勝決定戦に臨んだが「押し切れずに立ち合いで逃げてしまって情けないことをした」。これを機に筋肉質の肉体改造に着手。まずは体重を10キロ落とし、それから徐々に筋肉を増やすつもりだった。だが想定外に、20キロも落ちてしまい100キロに。それが「この2場所の情けない相撲」になってしまった。

 今は筋トレなどが実り、106キロに。「でも、まだまだ満足できません。22歳ぐらいまでには関取になりたい」と鳴滝。「一度は戦ってみたい」と話していた優勝決定戦は、うれしい誤算で幻となったが、今後の相撲人生に弾みをつける優勝になった。