既に勝ち越しを決めている、元関脇で西幕下17枚目の豊ノ島(34=時津風)が今場所最後の7番相撲に敗れ、4勝3敗で場所を終えた。

 東幕下25枚目の安芸ノ花(24=高田川)と対戦。左を差すのは早かったが、振りほどかれて背後を取られた。向き直して再び左四つになったが、右の上手投げで強引に振られ、最後は上手投げで倒された。

 5番相撲で早々に勝ち越しを決めてからの連敗とあり「星を伸ばしたかったけどね。4-1からの連敗は余計だった。でも、まあ仕方ない」と場所を終えた安堵(あんど)感もにじませた。

 ケガで幕下に陥落したのが昨年九州場所。ちょうど1年となる、その11月の九州場所は、7戦全勝なら関取復帰できる幕下15枚目以内は確実だ。今場所、気持ちを切り替えた「まず負け越さないというノルマをクリアしようというのは頭にある」と話しつつ「もちろん7戦全勝のワンチャンスは狙っている。それは意識せずにね。必ず上で取れるように」と関取復帰の道筋を描いた。