東十両2枚目安美錦(38=伊勢ケ浜)が、西十両11枚目阿炎(23=錣山)に負けて、優勝争いから1歩後退した。

 立ち合いは正面からぶつかりにいったが阿炎に左に変化され、前のめりになりがらもなんとか食らいついたが、引き落とされた。「頭には入れてたけど気にせずに当たろうと思った。負けは負けだからしょうがない。残念だね」と潔く話しながらも、語気からは悔しさがにじみ出た。

 4敗でトップに並んでいた弟弟子の誉富士が敗れて5敗目を喫して、琴勇輝は4敗を守った。「あまり気にしなかったけど」と誉富士の負けは意識しなかったが、5敗目を喫してしまい、琴勇輝に単独トップの座を譲ってしまった。現在38歳11カ月で、十両優勝となれば36歳3カ月の元関脇舛田山を抜いて、戦後以降最年長十両優勝となるが「なかなか優勝って難しいね」と、あらためて勝負の厳しさ感じていた。