新入幕の東前頭16枚目の朝乃山(23=高砂)は5敗目を喫して、1914年(大3)夏場所の両国以来、103年ぶりの新入幕優勝の可能性が消えた。

 東前頭3枚目の阿武咲(21=阿武松)の激しい当たりに上体を起こされて、防戦一方で押し出された。この時点ではまだ優勝の望みも残っていたが、大関豪栄道が3敗を守った時点で消滅した。普段は支度部屋の外で取材を受けるホープも、この日は立ち止まることなく、千秋楽に向けて「自分の相撲を取り切るだけです」とだけ話して、足早に国技館を後にした。