大相撲の秋巡業が13日、長野市で行われ、ご当所力士の関脇御嶽海(24=出羽海)が会場に集まった6700人の地元ファンを沸かせた。

 5場所連続で勝ち越し中の御嶽海は、会場に姿を現す度に温かい拍手で迎えられた。「御嶽海」としこ名が書かれたタオルを持ったファンも多く、御嶽海の名前がアナウンスされると歓声を浴びた。地元からの熱烈な歓迎ぶりに「三役で帰って来られて良かったですね」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 その熱烈ぶりに応えるように、会場を盛り上げた。子どもとの稽古中にファンからカメラを借りて、一緒に参加した平幕の琴奨菊、阿武咲、正代らに加えて、土俵に上がっていた子どもたちと自撮りをして笑いを誘った。「思い出に残せたらなと思って」というファンサービス。取組では大関豪栄道をつり出しで破り、この日一番の大歓声を浴びて「(自分が)1番人気じゃないですかね」と自画自賛した。

 九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)で、三役に昇進してから丸1年を迎える。大関、横綱を目指す御嶽海は「九州は足を運びにくいかもしれないけど、旅行の一環でもいいので相撲を見に来てもらいたい」と、福岡でも地元ファンからの熱い声援を期待した。