大相撲の秋巡業が18日、三重県津市の屋内総合施設「サオリーナ」で行われた。

 10月1日に開業したばかりで、その名前は同市出身(旧一志町)で、世界大会16連覇などの偉業を達成した女子レスリング、吉田沙保里(35)の名前にちなんで命名された。館内の一角には、吉田の偉業をたたえるブース「SAORIUM」もある。1日の開業記念イベントに出席した吉田の、この日の来館はなかったが、本格的なこけら落としのイベントとなった巡業は、満員の盛況ぶりだった。

 力士の支度部屋も、横綱から十両力士まで全員が詰めても余裕十分の、サブアリーナ(約1700平米)が充てられた。吉田とは面識がないという横綱鶴竜(井筒)も、自分の名前が施設にネーミングされることに「世界が終わるまで吉田さんの名前が、何年にもわたって知れ渡る。そんな存在になれたら(競技を)やっていて良かったな、と思えるんでしょう。すごいことです」と感心しきりだった。