大相撲の秋巡業は26日、鳥取市で開かれ、ゆかりの力士が英気を養った。同市出身の幕内石浦(27=宮城野)は十両力士らと12番取って8勝。鳥取市内で14年ぶりに開かれた巡業に「14年前は中学生で手伝いをしていた。お相撲さんはデカイなと。まさか、14年後に自分が帰ってくるとは不思議」と感慨に浸った。

 九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)は十両転落が濃厚。会場ののぼりを見て「石浦ののぼりが少ないな」と苦笑いしたが「元気をもらったので、今度は皆さんに元気を与えられるように」と誓った。

 また、膝のけがで九州場所で大関から陥落する鳥取城北高出身の照ノ富士は、正代、大栄翔と積極的に相撲を取った。前夜は石浦の父で同高相撲部の石浦外喜義総監督らと食事し「地元に帰ってきた気がする。鳥取に来て元気をもらった。1日1日やっていくしかない」と言い聞かせていた。