横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が3日、熊本・玉名市の蓮華院誕生寺で土俵入りを行った。同寺での横綱土俵入りは、大相撲九州場所(12日初日、福岡国際センター)前の恒例行事。これまで太刀持ちなどを務めたことはあった稀勢の里は、同寺での土俵入り6度目にして、初めて主役を務めた。「非常にうれしいこと。先代(入門時からの師匠で故人の先代鳴戸親方=元横綱隆の里)のつながりで、太刀持ちや露払いをやらせてもらったことはあった。先代の思いのある場所で土俵入りできたのはよかった。慣れ親しんだ場所なので、どういう流れで、何をするかは把握できていた。いい経験になった」と、かみしめながら話した。

 土俵入り後は、土俵で地元小学生に稽古をつけ、集まった参拝客らを盛り上げた。