日本相撲協会の危機管理委員会は19日、東京・両国国技館に大相撲の横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)を呼び、平幕貴ノ岩(27=貴乃花)への暴行について事情聴取を行った。

 約2時間の聴取に同席した危機管理部長の鏡山親方(元関脇多賀竜)は、九州場所が行われている福岡国際センターに場所を移して会見した。

 鏡山部長は「本日の聴取で、日馬富士は、貴ノ岩に暴力を振るった事実は認めています。なお、今後の鳥取県警の捜査に支障を来さないよう配慮しつつ、関係者の聴取を進めていきますので、本日の日馬富士の供述内容についてはまだ詳しくは申し上げられません。また、本場所中ということもありまして、出場している力士らについては場所後にまた聴取を行います」と話した。

 事情聴取には鏡山部長のほか、日本相撲協会の外部役員で、危機管理委員会の高野利雄委員長(元名古屋高検検事長)、弁護士3人の計5人が立ち会った。