高安は元大関で実力者の琴奨菊を下して、かど番脱出に王手をかけた。

 正面から激しくぶつかってはたき込みを狙うも外れ、懐に入られて一気に土俵際に追い込まれたが、左足1本でこらえてはたき込んだ。「辛くもです。前に出て決めなければいけなかった。苦し紛れでほめられた相撲ではない」と白星にも笑顔はなし。「明日に向けてしっかり切り替えたい」と引き締めた。