唯一全勝だった横綱白鵬(32=宮城野)が、結びの一番で関脇嘉風に負けた。立ち合いが成立していないと思い力を抜くと、一気に寄り切られた。不服に思い土俵下で審判員らにアピールしたが、取り直しにはならず。ようやく土俵に上がったが、次は仁王立ちで土俵から下りず、場内は異様な雰囲気に包まれた。

 ◆15年夏場所でも1分棒立ち 12日目の大関豪栄道戦で、豪栄道の捨て身の首投げで同時に落ちたが、先に白鵬の肘が土俵につき、軍配は豪栄道に上がった。しかし、判定に不満を持った白鵬は負けたにもかかわらず、礼すらせずに立ち尽くす。土俵を下りた後も、力水をつける位置に立ったまま。控えに座りかけたが、再び戻り、1分間の棒立ち。結びの前にもかかわらず座布団が飛び交った。