東幕下4枚目の水戸龍(23=錦戸)が、来年初場所(1月14日初日、東京・両国国技館)での新十両昇進を確実にした。

 東十両9枚目の照強(22=伊勢ケ浜)との“入れ替え戦”にはたき込みで勝って6勝目を挙げた。「緊張して何も分からなかった。勝てば…というのも分かっていたので、緊張しました。体が動いてくれたのが良かったです」と喜んだ。

 モンゴル出身で、照ノ富士、逸ノ城と一緒に鳥取城北高へ留学した仲。進学した日大では3年時に外国出身者として初めてアマチュア横綱に輝き、4年時には学生横綱のタイトルを獲得。幕下15枚目格付け出し資格を得て、今年夏場所で初土俵を踏んだ。

 だが、期待されたその場所では「思ったよりもきつかった。思ったよりもみんな強いし」と、3勝4敗でまさかの負け越しを味わった。そこから少しずつ「雰囲気にもなれて、良くなってきた」と力を発揮できた。

 初土俵から4場所目。まだまだ、まげは結えない。「親方が言うには(結えるのは)来年の真ん中ぐらいだそうです。髪が伸びるのが遅くて」。ざんばら髪で、十両の土俵に立つ。