元横綱大鵬の孫で、埼玉栄高3年の納谷幸之介(17)が出場。予選1回戦で寺沢樹(東洋大4年)に押し出されたが、同2回戦では広尾達成(日大3年)を押し出して快勝。同3回戦では冨田元輝(和歌山県庁)に引き落としで敗れ、予選敗退だった。

 今年の愛媛国体で優勝して、納谷は高校生ながら出場資格を得た。社会人や大学生の強豪がひしめく大会で、高校生ではアマルサナー(鳥取城北高)と納谷の2人しか出場資格がない、ハイレベルの戦いの中でも、2番相撲では得意の突き、押しで自分の相撲は忘れなかった。

 予選敗退が決まった納谷は「挑戦者のつもりで出ましたが、とりあえず予選突破が目標だったので、すごく悔しいです」と話した。今月末までには父の大鵬部屋を継いだ大嶽部屋へ入門し、新弟子検査を受検した上で、来年1月の初場所で初土俵を踏む。