大相撲の冬巡業は7日、大分・宇佐市で行われた。同市は史上最長69連勝の記録を持つ、元横綱双葉山の出身地。会場の敷地内には銅像も建っており、巡業に参加した力士はこぞって銅像を撮影していた。

 10年九州場所で69連勝超えを期待されたものの、2日目に稀勢の里に敗れて歴代2位の63連勝で止まった横綱白鵬も「戦後は大鵬、戦前は双葉山といいますからね」と、大横綱に敬意を表し、特別な場所ととらえている様子だった。

 途中、子どもと相撲を取るなど、積極的に地元市民とも交流した。宇佐市を約5年ぶりに訪れた白鵬は「久しぶりだし、懐かしい感じですね。大記録に挑んでもう7年経つ。子どもと稽古もでき、良い思い出に残る巡業になった」と、満足そうに振り返っていた。