現在行われている大相撲の冬巡業に、巡業部長代理として同行している春日野広報部長(55=元関脇栃乃和歌)が7日、困惑する胸の内を明かした。巡業先の大分・宇佐市で報道陣に対応。元横綱日馬富士関に暴行を受けた平幕貴ノ岩が、この日まで冬巡業休場に必要な診断書を提出しないまま、休場している件について「今まで診断書が出なかったことなんてない。初めてのこと」と、催促しても提出されず、現状での対処の難しさを語った。

 貴ノ岩の師匠の貴乃花親方は、一連の問題に対応することなどを理由に、巡業部長ながら冬巡業に同行していない。だが貴乃花親方に対して「電話しても出ないから文書を出した。やることはやっていると思う」(春日野部長)と、診断書提出へ手を尽くしている相撲協会執行部の見解を代弁した。続けて「たとえ1人でも、ガバナンス(組織統治)がなされていないということになってしまう」と貴乃花親方の協力を望んでいた。