暴行事件を受け、日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の臨時会合が20日、東京・両国国技館で開かれた。

 約1時間半の会合後、横審の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)が会見した。元日馬富士関の暴行について「引退を勧告するに相当する事案だ」とし、酒席に同席していた白鵬と鶴竜についても言及。「横綱白鵬、横綱鶴竜は現場に同席していながら、事件の発生及び進展を抑えられなかった。このことの責任を軽く見るべきではない。心構えに決するように両横綱に厳重に注意すべきである。貴乃花親方の今回の言動は、非難に値する。これは横審全員の意見でありました」と指摘した。

 被害者の平幕の貴ノ岩については「みんな心配しています。このままでは、彼の相撲人生がどうなるんだろうかと。けがの程度も実のところ、はっきりしていませんし、精神的にもどういう負担を負っているか、ということもはっきりしていません。心配する意見が多かったです」と案じた。

 日本相撲協会の臨時理事会は午後1時から行われる。