立行司不在を受けて結びの一番も裁いた三役格行司の式守勘太夫が、その1番前に軍配を差し違える失態を犯した。

 貴景勝が稀勢の里を破ったが、最初は反対に軍配を上げてしまい「醜態をさらした。自分では確信を持って(軍配を)上げたが…」と力なく話した。

 勘太夫は、現役最高位の行司である立行司、式守伊之助がセクハラ行為で出場停止処分を受けたため、代役を任されている。貴景勝と稀勢の里が土俵際でもつれた際、判断が難しい位置にいたのではないかと報道陣から問われた八角理事長(元横綱北勝海)は「そういうところにいるのが駄目」と厳しく指摘した。