大相撲の横綱稀勢の里関が5場所連続休場を決めた初場所6日目の19日、角界関係者からは意見が相次いだ。

 兄弟子で田子ノ浦部屋付きの西岩親方(元関脇若の里)は「7月で32歳になる。下半身の力が落ちてきた。厳しい状況に変わりはない」と分析しつつ「もう一度、泥だらけになる覚悟があるかどうかだ」と再起への鍵に猛稽古の継続を促した。

 38歳まで現役を続けた浅香山親方(元大関魁皇)は「休み続けているうちに相撲が崩れた感じだ。春場所まであと1カ月半くらいある。稽古で毎日追い込めば、絶対に間に合う」と激励。一方で、現役時代に稀勢の里関のライバルだった鳴戸親方(元大関琴欧洲)は「復活は難しい。一度落ちた力を取り戻すのは大変。最近は表情に自信がない」と指摘した。

 稀勢の里関と同部屋で弟弟子の大関高安関は朝稽古後、「僕は自分のために集中して頑張る」と無心を強調。同じ31歳の大関豪栄道関は「まだまだ30代が頑張らなければ」と奮起を誓った。