大相撲の西十両8枚目の大砂嵐(25=大嶽)が1月初め、長野県内で車を運転中に追突事故を起こしていたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。日本相撲協会は、現役力士の運転を禁じている。大砂嵐は当時、無免許運転だった疑いがあり、長野県警は道交法違反の疑いで捜査している。

 日本相撲協会は同日、初場所8日目の打ち出し後に大砂嵐と師匠の大嶽親方(元十両大竜)を両国国技館に呼び出して事情を聴取。午後11時半すぎに会見した春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は、大砂嵐が「運転していたのは妻」と主張していることを明らかにした。春日野広報部長の会見後、大砂嵐は弁護士とともに報道陣に対応。大砂嵐はコメントしなかったが、弁護士が代弁する形で、大砂嵐の運転を否定した。

 大砂嵐は事故を起こしたことを師匠に報告していなかったため、騒動の影響で初場所9日目から休場する。8日目まで1勝7敗にとどまっているため、このままなら3月の春場所は幕下に転落する。

 日本相撲協会は22日以降も引き続き、この件を調べていく。