大相撲の西十両8枚目の大砂嵐(25=大嶽)が、夫人と同乗した乗用車で、今月3日に長野県内で追突事故を起こしていたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。大砂嵐は無免許運転だった疑いがあり、長野県警は道交法違反の疑いで捜査している。一方で大砂嵐は日本相撲協会の聴取に対して無免許運転を否定し、運転していたのは夫人と主張。事態が発覚するまで、日本相撲協会や師匠の大嶽親方(元十両大竜)への報告はなかった。大砂嵐は今日9日目から初場所を休場することが発表された。

<主な力士の車両事故>

 ▼水戸泉 1985年5月、東前頭2枚目の水戸泉(現錦戸親方)がレンタカーを運転中に追突事故。本人や同乗者がケガを負い、師匠の高砂親方(元横綱朝潮)から厳重注意された。

 ▼安芸乃島 1999年1月、乗用車でオートバイと衝突。相手が右膝に2週間のけがを負った。

 ▼闘牙 2000年12月、西前頭8枚目の闘牙(現千田川親方)が大阪市で乗用車を運転中、赤信号を無視した歩行者をはねる死亡事故を起こした。01年初場所は出場辞退、3カ月間の減俸20%とした。

 ▼旭天鵬 2007年4月、東前頭8枚目の旭天鵬(現友綱親方)が信号待ちの車に追突する事故を起こし、相手の運転手が軽傷を負った。夏場所の出場停止と減俸処分とした。