大相撲の伊勢ケ浜一門の会合が22日、東京都内で開かれ、暴行問題を起こした元横綱日馬富士関の師匠として責任を取り、昨年12月に日本相撲協会理事を辞任した伊勢ケ浜親方(57=元横綱旭富士)が初場所後に実施される理事候補選挙に立候補しない意向を伝えた。同親方は「こんな状況だから当たり前。自分で辞めたんだから」と述べた。

 関係者によると、伊勢ケ浜親方は理事復帰を目指して出馬を希望していたが、角界を揺るがした暴行問題の加害者の師匠という立場を考慮する意見が一門内部で相次いだという。同親方は周囲から自重を促される形で立候補を断念したとみられる。

 伊勢ケ浜一門からは、前回落選の高島親方(元関脇高望山)を理事候補として擁立することで一本化した。